タクシー運転手のストーカー

12:18 AM Unknown 0 Comments

私が初めて一人でタクシーに乗ったときのこと。
英語の練習とばかりに運転手とおしゃべり。
そして目的地に着いたのでお金を払い出ようとしたら「今度またタクシーを使う機会があったら電話してくれ」と電話番号を交換。
前にネットで「決まった運転手の番号をいくつか控えていて特定のドライバーの車に乗る人もいる」という情報を見たことがあったのでそういうもんかとあまり深く考えていなかった。

そして次の日その運転手からメール。
「今日は使う予定はない?」
「会社だし無いよ」と返事。
その後電話やメールが頻繁にくるように。
メールは「Tom(彼は私をなぜかトムと呼ぶ。)星がなんとか、瞳をとじてなんとか」って感じのポエムが送られてくる…これはやばそう。
ただのナンパだったようです。
無視していたのですが、あるとき電話の相手を確認せず一度出てしまった。
ただでさえ英語わからないのに電話口だとよけい何言ってるかわからん。
なんとなく「自分は一人きりだ。寂しい。ぼくには君だけだ。明日会ってくれプリーズ。」と言っているみたい。
会うのは無理だと伝えるけど、とても悲しそうな声で「ベイビー…プリーズ…カモン。」と言う。
ベイビーて。
本当に国から一人出てきて友達が一人もいなかったりしたらかわいそうだけど嘘かもしれない。
私が日本人のアーティストと知っているのでお金目当てな気もする。
そしてもちろん会うのは危険だし、もし万が一一度会ったとしてもずっと相手してあげるわけにもいかないし…ごめんね。

そして強引に電話を切るも、また電話がくる。
チニが出て「彼女は今お風呂よ!彼女結婚してるわ、旦那もいるわ!これから彼女は旦那と一緒のベッドで眠るのよ!!」と言う。
強いな~…というか面白がってるな。
なんだか相手は混乱して電話口でごちゃごちゃ言っているようでチニ強引に電話切る。
朝、切っていた電源を入れてみると電話とメールが数件。
メールを見るとどうやら飲んでいたらしい。
「ごめん。もう一度だけチャンスを。」と言って謝まっているけどこれを期にもう一切反応はしないことにする。
というかなんでタクシーで話しただけでこんなことに?
一度は「君のアパートの下にきているよ。今日は君に謝るまで働かない。お願いだから顔を見せに降りてきておくれ。」なんてメールがきたときは本気でびびりました。
が、私は会社から直接目的地まで行ったので私のアパートの場所を知っているわけはないのです。
いったいどこで待っていたのやら。
ちなみにもう一切電話もメールも来ていないのでご安心ください。

しかしこれがもし本当だとしたら、出稼ぎのために毎日働いていて、一人孤独に生きている人がここにはたくさんいるのかもしれない。
自分の給料が安く貧しいのもこの人はわかっているみたいだ。
(一度「僕が貧乏なタクシードライバーなのはわかっている。」というメールがきた。)
友達がいなくて、一人きりなんだと言う寂しい彼はいつまでドバイにいるのだろうか。
私はドバイに来た瞬間からチニがいて、みんなもよくしてくれてご飯にも連れてってくれるし、なんて恵まれているんだろう。
ドバイの華やかさの裏にある陰。
ここはそういうところ。


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