なぜドバイにきたのか

1:29 PM Unknown 0 Comments

いろいろとドバイの生活や特徴についてばかり書いてきたけど、ここらで私がなぜドバイまで来ちゃったのかについて書こうかと。
みんな思ってると思うの。
なぜ「そんな」ところに?と。
多少愚痴っぽくなりますが正直な気持ちと思ってお許しを。

きっかけは東京国際アニメフェア2010というイベントで彼から「一緒に働かないかぃ?」と誘われたからです。
彼。
私は自主制作で映像作品を作り、東京国際アニメフェア2008から個人でブースを出してきました。
こんなイベント。
私のブース。
そして3回目となった今年、彼が私のブースにやってきたのです。
彼もドバイから企業ブースに参加していました。
もちろん最初丁重にお断りしました。
なぜって中東という国のイメージが私の中であまり良くなかったから。
しかもイベント中の4日間で返事を聞かせてくれと言われていたので、そんな4日でいきなり中東に住む決心なんてつくはずもない。
完全なる偏見なんだけど中東と言えばなんとなく「テロ・怖い・危ない・汚い」みたいな漠然としたマイナスイメージばかりだった。
ごめんね、中東の皆様。
でも日本人は少なからずこういうイメージを持ってる人結構いるんじゃないかなぁ?

さて、その後なぜ気が変わったのか。
私は数年フリーランスの3DCG屋として働いてきました。
それは自分の生きている時間をできるだけやりたいと思う仕事に使いたいと思ったから。
仕事なんだからといえばそれまでだけど、せっかくこの仕事についたのならできるだけそうしたい。
では何を「やりたい」と思うのか。
それは私が好むかわいい絵柄の作品か、自分でデザインできるお仕事。
CGをやっているけどハリウッドのようなリアルなハイクオリティなものには残念ながら興味がありません。
もっと絵本ルックな3DCGだけど立体感を抑えた感じのものが好き。
そしてできればデザインもやりたいし、末端で働く1作業人ではなく全体に係わっていきたい。
そういう仕事を得るためにブースを出してきたのです。
でも無名な私がそうそうデザインから係われる良いお仕事などくるわけもなく。
まぁ一人で完結するような量のお仕事はいくつかデザインからやらせていただきましたが。
さらに、やりたいと思うお仕事も今の不景気な日本ではなかなか動かない。
なぜあんなステキな作品を動かそうとしないの?
なぜあんなすごい人をほっとくの?
なぜしかたがないで済ますの?
なぜ?なぜ?ばっかりの毎日が続いておりました。
石橋を叩いてわたるのはいいけど、叩きまくったあげく渡らないとか意味ないの。

なんだか何もやりたいことが日本にない気がしてしまった。
そして「行ってみても良かったかもな~」なんて思ってしまった。
で、「今からでも行ってもいい?」とメールすると「いいよ!」とお返事がきた。
そこからすべてが動き出した感じかな。

もちろん日本での不満がすべての理由じゃないですよ。
私の実力がもっとあれば良い条件のお仕事が日本でいくらでもできることでしょう。
でも前からワーホリに行きたいと思うくらい海外で生活してみたいと思ってた。
でもでも全然CGと関係ない仕事で働くのは意味ない気がしたし、英語がしゃべれないのでどこも雇ってくれるわけないと思ってた。
じゃあ英語を勉強すればと思うけど、日本に住みながら英語をマスターするほどの気力もなく…。
ただ漠然と外国人とデザインの話を英語でぺらぺら話して仕事をしている自分を想像していた妄想族な私。
20代最後の年にしてこのままだときっと妄想のまま終わると思っていた。
そんな時にこの話が向こうから転がり込んできた。
中東である必要はまったくなく、かなり想定外だったけど。
でも英語がしゃべれない私の「デザイン」を気に入ってスカウトしてくれた。
それはデザインという分野があまり発展していない中東だからこそきっとありえたこと。
そして本当にここドバイに呼んでくれた。
日本じゃ「いいですね!何かあったらぜひお願いしますよ!」と言って本当に連絡をくれる人はごくわずか。
それを社交辞令と呼ぶ。

チケットや住む所、ビザの手配から英語のスクールまで用意してくれたドバイを私は今はとりあえず信用している。
くるまでは本当に半信半疑だったけどね。

 
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